Goによる例: テキストテンプレート

Goは、text/templateパッケージを使用して動的コンテンツを作成したり、ユーザーにカスタマイズされた出力を表示したりするためのサポートを組み込んで提供しています。html/templateという兄弟パッケージは同じAPIを提供していますが、追加のセキュリティ機能があり、HTMLの生成に使用されるべきです。

 
package main
 
import (
    "os"
    "text/template"
)
 
func main() {

新しいテンプレートを作成し、文字列からその本文を解析できます。テンプレートは静的テキストと、コンテンツを動的に挿入するために使用される{{...}}で囲まれた「アクション」の組み合わせです。

 
    t1 := template.New("t1")
    t1, err := t1.Parse("Value is {{.}}\n")
    if err != nil {
        panic(err)
    }

あるいは、Parseがエラーを返す場合にパニックを起こすために、template.Must関数を使用できます。これは特に、グローバルスコープで初期化されたテンプレートに便利です。

 
    t1 = template.Must(t1.Parse("Value: {{.}}\n"))

テンプレートを「実行」することで、アクションに対する特定の値でそのテキストを生成します。{{.}}アクションは、Executeにパラメータとして渡される値に置き換わります。

 
    t1.Execute(os.Stdout, "some text")
    t1.Execute(os.Stdout, 5)
    t1.Execute(os.Stdout, []string{
        "Go",
        "Rust",
        "C++",
        "C#",
    })

以下で使用するヘルパー関数です。

 
    Create := func(name, t string) *template.Template {
        return template.Must(template.New(name).Parse(t))
    }

データが構造体である場合、{{.FieldName}}アクションを使用して、そのフィールドにアクセスできます。テンプレートが実行されているときにアクセスできるようにするには、フィールドはエクスポートされるべきです。

 
    t2 := Create("t2", "Name: {{.Name}}\n")
 
    t2.Execute(os.Stdout, struct {
        Name string
    }{"Jane Doe"})

マップにも同じことが当てはまります。マップでは、キー名のケースに対する制約はありません。

 
    t2.Execute(os.Stdout, map[string]string{
        "Name": "Mickey Mouse",
    })

if/elseは、テンプレートに条件付き実行を提供します。値は、0、空文字列、nilポインタなどの型の既定値の場合にfalseと見なされます。このサンプルでは、テンプレートのもう1つの機能を示します。アクションで-を使用して空白を切り詰めることです。

 
    t3 := Create("t3",
        "{{if . -}} yes {{else -}} no {{end}}\n")
    t3.Execute(os.Stdout, "not empty")
    t3.Execute(os.Stdout, "")

rangeブロックを使用すると、スライス、配列、マップ、またはチャネルをループできます。rangeブロック内では、{{.}}はイテレーションの現在のアイテムに設定されます。

 
    t4 := Create("t4",
        "Range: {{range .}}{{.}} {{end}}\n")
    t4.Execute(os.Stdout,
        []string{
            "Go",
            "Rust",
            "C++",
            "C#",
        })
}
 
$ go run templates.go 
Value: some text
Value: 5
Value: [Go Rust C++ C#]
Name: Jane Doe
Name: Mickey Mouse
yes 
no 
Range: Go Rust C++ C#

次の例: 正規表現.

by Mark McGranaghan and Eli Bendersky | ソース | ライセンス